小脳性失調の診断に用いられる反復拮抗運動(DDK)検査と神経学的意義について
DDK(反復拮抗運動)
用語の意味
- DDK = Diadochokinesia(または Diadochokinesis)の略
- 日本語:「反復拮抗運動」「反復拮抗運動能力」「反復拮抗運動障害(dysdiadochokinesia)」
- 小脳性失調における協調運動の一側面を表す概念
神経学的意義
- 定義: 回内・回外、開閉、屈伸など拮抗する運動を素早く交互に繰り返すこと
- 病理: 小脳障害などで「反復拮抗運動障害(dysdiadochokinesia)」が生じる
- 失調症状の典型所見の一つ:反復拮抗運動障害、測定障害、企図振戦、運動分解
検査例
上肢 DDK 検査
- 手関節の回内・回外をできるだけ速く規則的に繰り返す
- 手の開閉、前腕の回内・回外、指タッピングなどを左右で比較する
- 観察項目:速さ、リズムの一定性、運動のなめらかさ(ぎこちなさ、途中で止まる、リズムバラバラ)
オーラル DDK (ODK)
- /pa/, /ta/, /ka/ を素早く繰り返させる発話検査
- 言語聴覚分野で構音器官の運動能力評価
臨床応用
- 神経内科・脳神経外科: 小脳性失調(小脳変性症、脳梗塞・脳出血、小脳腫瘍など)を疑う場合
- リハビリテーション: 協調運動機能評価の一部として(理学療法・作業療法)
- 言語聴覚分野: オーラル DDK で構音器官の運動能力評価