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Lancefield分類

臨床現場において今なお重要視される溶連菌の「ランスフィールド(Lancefield)分類」の意義と限界についての解説。

ランスフィールド(Lancefield)分類の概要

溶血性連鎖球菌(溶連菌)の細胞壁にある多糖体(C-物質)の抗原性の違いに基づいた分類法。臨床現場では「A群溶連菌」「B群溶連菌」などの名称で今なお広く用いられている。

臨床における意義

  • 迅速な治療方針の決定: 分子生物学的手法(16S rRNA解析やDNA解析など)が主流となった現代でも、臨床現場での報告や初期治療の目安として迅速かつ実用的な指標となる。

  • 主要な菌群の例:

    • A群: 主に咽頭炎や皮膚感染症、劇症型溶血性連鎖球菌感染症(TSLS)の原因となる。

    • B群: 新生児の敗血症や髄膜炎の原因となる。

分類における限界

  • 菌種同定の不完全性: 同じランスフィールド群の中に複数の異なる菌種が存在することがある。

  • 結論: 群別(セロタイプ)の判定だけでは、正確な「菌種」の特定までは至らないため、詳細な病原体特定には遺伝子解析や生化学的性状試験の併用が必要となる。

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